●タイヤ手組み 〜着編〜
 タイヤが外れたら今度は組み付けです。基本的に外しの逆ですが、外す時もつける時も「タイヤの気持ち」でいきましょう。

 
 当たり前ですが、タイヤはホイールより小さくてホイールはタイヤより大きいので、リムの逃げを上手く使ってタイヤをはめる事になります。まずは「アタック」後にビードをリムにグイグイ押し付けて半周くらい入れてしまいます。組み合わせが良いと、手ではまってしまう事もありますが、今回はそう甘くありませんでした。

 
 反対側のビードが浮かないようにシッカリ押さえながら、もう片方のビードに体重をかけてゴムハンマーでボンボンすると、徐々に入っていきます。右画像の状態まで入れば、あと一息。入りにくい場合はタイヤレバーでサポートしてやります。
 ビードの押さえが不十分だとクルクル回るだけですし、片方のビードが落ちていなければ最後の段階でビードがブチブチいいます。それ以前に非常に入れ難くなります。

 
 表側のビードも入れていきます。まずはチューブを挿入します。そして定番の「アタック」!!

 
 チューブ入りなのでバルブが邪魔になりませんので、適当な位置から入れ始めています。勿論、チューブレスの場合はビードを落とし込んでおくのにバルが邪魔ですので、反対側から入れ始めます。両側から入れ始めて、二本のレバーの間で、少しずつ移動しながら入れてゆきます。
 早々とエアを入れる準備をしているように見えますが、実はチューブのバルブが落ちてしまわないように保持しているだけです。バルブが落ちたらまた外してやり直しですから・・・・・

 
 このような感じでどんどん入れてゆきます。最後に真ん中のレバーを起こすとスポンとはまります。ブチブチいう事は絶対ありません。チューブレスで組んでいてビードが切れてしまったらチューブ仕様でやり直しです。

 
 最後の仕上げ、エアを3キロほど充填してビードを上げます。一般的にはパンッとかポンッとか結構な音がしますが、エア圧やタイヤの種類などの条件によっては静かだったりニチニチと上がってきたりと、色々です。8manoガレージのコンプレッサーは能力が低いので、完全にビードが上がりきるまで心配ですから、このまましばらく放置しておき、最終的にエア圧を規正して作業は終了です。




 慣れてしまえば簡単な作業なのですが、個人の場合は慣れた頃には傷だらけのホイールが誕生しているかもしれません。